現実のレイヤーを敷く会_004 161029
勉強会第4回目の振り返り
プレゼンターは立川と箱崎。
【立川】
現実:都市を能動的にする際に様々な不均衡性がある。
ex.)
例えば家賃による都市への参加可能性の非対称性など若年層が都市に参加する際は限られた層に限定される現実がある。
cf.)
平山洋介 「都市の条件―住まい、人生、社会持続 (真横から見る現代)」
それに対してのオルタナティブを提示したい。との理念レベルでの話
まずはその非均衡性を解消するための方法として
「土地」をいかに開放していくかということでのケーススタディを提示した。
まずは東京のどこにターゲティングするかの話で現在地価高騰の動態の中で、いかに中央三区以外で取得可能範囲を広げていくか。
次に用途地区を準工業にした時の可能性について、
いろいろな用途が可能である。
おそらくこのゾーニングは政府は今後緩和の方向に向かうだろうがが今はまさにその過渡期を歩き出す第一歩目だと見ている。
次回以降の課題としては
【ローンを組むために必要な源泉徴収票が取得できない1年目の過ごし方について】
【具体的な敷地調査フィードバック】
をしたいと考えている。
意見としては、
・リノベーション代が高くつく(コストマネジメント)
・イニシャルコスト・ランニングコストの精査が必要で結局収支がプラスになるのか、
収支がプラスになるということはどこを削減するかという戦略が必要なのでは
という意見があった。
【箱崎】
理念:(最終的には地元で何か建築的行為で貢献したい?)
現実:クラウドファンディングにおける実態
引き続きクラウドファンディングにおけるスタディを共有。
具体的な信用・信託と投資金額の共依存関係の背後には少なからず、それが社会的な意味をどう可視化しているかというところが最も投資する対象として大きいところを指摘。
個人的にはそれが建築自体のオープンプロセス化につながることが大変に面白いとおもった。建築プロセスが並列的に常に可視化されたサイトを作る意義は
一つに「リテラシーの提供」
二つに「プロセス自体の相互作用」
など建築設計におけるオープン化としてとても可能性があるものだと感じた。
またREITと相対化できるという点でマニュエル・カステルが指す「フローの空間」の中に少し異なった時間軸を提供できるものであり、そこに関してとても面白いと感じた。
ん?もしかしたらこれは近いうちにできるかもしれない。そうなったらめっちゃ面白い。
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今回の発表は以上。
個人的にはもっとこうなってほしい思いというのがある。
言いたいこととして
議論はそのアイディアの不可能性を説くのじゃなくて、可能性を見たいと思う。
アイディアには一般化されてる問題点は必ずあって、そこに対して再照射するというより、それをドライブした後の未来をポジティブにみんなで考えようよ。という方向に持っていきたいなーって俺自身は思ってます。
次回は11月25日。